センセイの好きなもの
「金髪なんて想像つかない…。パーマは前からかけてるんですか?」
「かけてるわねぇ。ここで働くようになったときはもう、今の頭だったわね」
それなら3年くらいはパーマヘアなのか。
フロアをコツコツと歩く音が聞こえたと思ったら、突然ドアがバターン!と大きな音を立てて開いた。
巧先生がまるでモデルのように格好つけて立っている。
「俺の話をしてるヤツは誰だ?!」
…何だかどこかが違う気がする。
スーツは変わってない。ネクタイも靴も同じ。
「あーっ!」
私とみち子さんは同時に声を上げた。
巧先生のパーマはいつもふわっとしていたのに、どういうわけかクルクルに近くなっている。まるで私の頭を見ているみたい…。
「どうよ?パーマかけ直してきたんだけどさ」
「仕事がないからって、抜け出して美容院?巧先生が継いだら潰れるわ~」
みち子さんは呆れたように言うと、大きなため息をついた。
戻ってこないと思ってたけど、下の美容院に居たのか…。
「かけてるわねぇ。ここで働くようになったときはもう、今の頭だったわね」
それなら3年くらいはパーマヘアなのか。
フロアをコツコツと歩く音が聞こえたと思ったら、突然ドアがバターン!と大きな音を立てて開いた。
巧先生がまるでモデルのように格好つけて立っている。
「俺の話をしてるヤツは誰だ?!」
…何だかどこかが違う気がする。
スーツは変わってない。ネクタイも靴も同じ。
「あーっ!」
私とみち子さんは同時に声を上げた。
巧先生のパーマはいつもふわっとしていたのに、どういうわけかクルクルに近くなっている。まるで私の頭を見ているみたい…。
「どうよ?パーマかけ直してきたんだけどさ」
「仕事がないからって、抜け出して美容院?巧先生が継いだら潰れるわ~」
みち子さんは呆れたように言うと、大きなため息をついた。
戻ってこないと思ってたけど、下の美容院に居たのか…。