センセイの好きなもの
「そうだよ。イメチェンもあるけどな。つーかツムは天パだから敵わないけどな」


「ツムちゃん、天パだったの?パーマかけてるもんだとばっかり」


「私はふわふわだと思ってたのに、巧先生がトイプードルだって言うんですよ…」



他愛もない話をひとしきりしたあと、大先生初めてお寿司をデリバリーしてくれて、すっかりご馳走になってしまった。
しかも巧先生は私が運転出来るからと、大先生と一緒になってビールを飲み出してしまった。

私、駐輪場に自転車停めてあるのに…。

明日は休みだからまあいいか。


大先生は帰り際、巧先生がトイレに立ったときに私に小声で言った。



「巧はバカなところも情けないところもあるけど、嘘はつかないと思うんだ。ツムちゃんのことも大事にすると思う。でももし何かあったら言いにくいかも知れないけど、遠慮せずに僕に言って。もちろん、巧のこと以外もね」


と。



*・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


巧先生の車はとにかく車高が高くて、こんなに大きな車を運転したことはないからおっかなびっくりだった。
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