センセイの好きなもの
私は大先生に続いて応接室に入った。
黒い革のソファが対面で二組、その真ん中に長方形の大きめのガラステーブル。
ソファに座ると、先程の女性がタイミング良くお茶を持ってきてくれた。
「みち子さん、うちで働いてもらおうと思ってる三上紡実ちゃん。こちらは野村みち子さんね。大ベテランだから何でも教えてくれるよ」
「ベテランだなんて、そんな~!歳がバレるじゃないですか。嫌んなっちゃう」
みち子さんはアハハと笑いながら、大先生の腕をバシバシ叩く。
大先生はごめんごめん、と繰り返しながら叩かれた腕をさすっていた。
「野村です。よろしくね」
「三上です。よろしくお願いします」
みち子さんが出て行くと入れ替わりに男性が入ってきた。
薄いブラックのタイトスーツに白いワイシャツ、黒の太めのネクタイ緩く締めている。
黒い革のソファが対面で二組、その真ん中に長方形の大きめのガラステーブル。
ソファに座ると、先程の女性がタイミング良くお茶を持ってきてくれた。
「みち子さん、うちで働いてもらおうと思ってる三上紡実ちゃん。こちらは野村みち子さんね。大ベテランだから何でも教えてくれるよ」
「ベテランだなんて、そんな~!歳がバレるじゃないですか。嫌んなっちゃう」
みち子さんはアハハと笑いながら、大先生の腕をバシバシ叩く。
大先生はごめんごめん、と繰り返しながら叩かれた腕をさすっていた。
「野村です。よろしくね」
「三上です。よろしくお願いします」
みち子さんが出て行くと入れ替わりに男性が入ってきた。
薄いブラックのタイトスーツに白いワイシャツ、黒の太めのネクタイ緩く締めている。