センセイの好きなもの
私はここのチョコレートケーキが好きで、お給料が出るといつも自分へのご褒美に買う。
濃厚でしっとりしていて、それでいて後味がそんなに甘ったるくない、ちょっと大人の味。
でも私がここのケーキが好きだって、どうして知ってるの…?
「ツム!お前、内職やってるのか?」
巧先生の大声にビクッとする。
そうだ、やりかけで出しっぱなしだった…。
誰にも内緒だったのに。
でも私はアルバイトだし、大先生の紹介だし、クビにはならない…よね?
「見ないでくださいよ!」
「薔薇の造花か」
私が作った造花を手に「ふーん」と呟く。
出来上がったものが入ったダンボールは山積みだし、どっちみち誤魔化すのは無理だったな。
「ツム、うちの給料だけじゃ足りないのか?」
濃厚でしっとりしていて、それでいて後味がそんなに甘ったるくない、ちょっと大人の味。
でも私がここのケーキが好きだって、どうして知ってるの…?
「ツム!お前、内職やってるのか?」
巧先生の大声にビクッとする。
そうだ、やりかけで出しっぱなしだった…。
誰にも内緒だったのに。
でも私はアルバイトだし、大先生の紹介だし、クビにはならない…よね?
「見ないでくださいよ!」
「薔薇の造花か」
私が作った造花を手に「ふーん」と呟く。
出来上がったものが入ったダンボールは山積みだし、どっちみち誤魔化すのは無理だったな。
「ツム、うちの給料だけじゃ足りないのか?」