センセイの好きなもの
別れたくても別れられない人だっているし、今こうしている瞬間だって離婚している人は数え切れないくらいいるだろう。
でもこういうのをいつも見ていると、元々ない結婚願望が更になくなっていく気がする。
「そのご主人は煌成くんのこと、どうしたいんですか?まだ小さいのに、今だって奥さん一人に全部押し付けてるわけでしょ」
みち子さんはオムライスを頬張りながら言う。
「子どもはいらないって言われたらしい。それより早く離婚して、相手の女と一緒になりたいんだと。こんなこと言っちゃいけないけどさ、最低だよな?自分で子ども作っておいて、他に女が出来たからって、生活費すら出さないんだから。死ねって言ってるようなもんだよ」
巧先生は温厚なほうだと思うけど、イライラした口調から察するにかなり腹が立っているらしい。
「先生、それなら相手の女から慰謝料取れるわけ?」
でもこういうのをいつも見ていると、元々ない結婚願望が更になくなっていく気がする。
「そのご主人は煌成くんのこと、どうしたいんですか?まだ小さいのに、今だって奥さん一人に全部押し付けてるわけでしょ」
みち子さんはオムライスを頬張りながら言う。
「子どもはいらないって言われたらしい。それより早く離婚して、相手の女と一緒になりたいんだと。こんなこと言っちゃいけないけどさ、最低だよな?自分で子ども作っておいて、他に女が出来たからって、生活費すら出さないんだから。死ねって言ってるようなもんだよ」
巧先生は温厚なほうだと思うけど、イライラした口調から察するにかなり腹が立っているらしい。
「先生、それなら相手の女から慰謝料取れるわけ?」