センセイの好きなもの
吉川先生が食い入るように聞いてくる。さっきもだけど、こんなキャラだったっけ…。
「それは今はいいんだよ。それより、ここだけの話だから絶対大きな声を出さないこと。それから他言無用。あ、みち子さんは知ってるけどさ」
私たちは、うんうんと頷く。
要は、これから大先生がする話を巧先生に言うなってことだよね?
「玉井先生は巧の元彼女ね。大学時代から付き合ってて、3年前に別れたんだ。巧がここで働くときに、まあ色々あったらしい」
玉井先生は都内でも有数の大手弁護士事務所で勤務しているという。
あんなに美人で仕事も出来て、同じ弁護士。
何の文句もなしに巧先生と釣り合ってる。
確かに私なんかとは正反対だ。
……どうして私は、こんな卑屈な気持ちになるんだろう。
心がチクンとする。
「でも巧先生、ツムちゃんが彼女だって嘘つきましたよ?何か見返してやりたいことでもあるとか?」
「それは今はいいんだよ。それより、ここだけの話だから絶対大きな声を出さないこと。それから他言無用。あ、みち子さんは知ってるけどさ」
私たちは、うんうんと頷く。
要は、これから大先生がする話を巧先生に言うなってことだよね?
「玉井先生は巧の元彼女ね。大学時代から付き合ってて、3年前に別れたんだ。巧がここで働くときに、まあ色々あったらしい」
玉井先生は都内でも有数の大手弁護士事務所で勤務しているという。
あんなに美人で仕事も出来て、同じ弁護士。
何の文句もなしに巧先生と釣り合ってる。
確かに私なんかとは正反対だ。
……どうして私は、こんな卑屈な気持ちになるんだろう。
心がチクンとする。
「でも巧先生、ツムちゃんが彼女だって嘘つきましたよ?何か見返してやりたいことでもあるとか?」