センセイの好きなもの
少なくとも案件を扱うときの巧先生は、私が知る限りはいつも冷静だし、今までもこうして他の事務所の弁護士さんが来たことがあるけど、巧先生は変わらず冷静沈着だった。
もちろん、その人たちが帰ったあとにイライラを爆発させることはあるけれど。
「そういえばツムちゃん、この前のことって何なの?巧先生と何かあったの?」
大先生は息を殺して、目をカッと見開いて私を見てくる。
何もかも誤解なんですよ…。
それにあの話には続きがないわけで、巧先生の家のハウスキーパーをやるかも知れないなんて言えない。
それを言うなら私の内職のことも言わなきゃいけないし。
「何もありません!大先生もやめてください」
尚も二人は疑うように私を見てくる。
「もぉー!本当に何もないですってばー!」
言ってからハッとして口を押さえる。
大声出しちゃいけないんだった…。
もちろん、その人たちが帰ったあとにイライラを爆発させることはあるけれど。
「そういえばツムちゃん、この前のことって何なの?巧先生と何かあったの?」
大先生は息を殺して、目をカッと見開いて私を見てくる。
何もかも誤解なんですよ…。
それにあの話には続きがないわけで、巧先生の家のハウスキーパーをやるかも知れないなんて言えない。
それを言うなら私の内職のことも言わなきゃいけないし。
「何もありません!大先生もやめてください」
尚も二人は疑うように私を見てくる。
「もぉー!本当に何もないですってばー!」
言ってからハッとして口を押さえる。
大声出しちゃいけないんだった…。