センセイの好きなもの
「私、そんなこと言われたこともないし、自分のどこが好かれるか考えたこともないし…それに私にいいところなんてないし」
ツム、誰とも付き合ったことないのか?
ツムのいいところはたくさんある。
真面目に仕事をこなしてくれるし、子どもの相手も上手いみたいだし、内職もこうして黙々と取り組んでいる。見た目だって可愛い。
「俺はこのクルクルの天パ、好きだけどな」
ぐしゃぐしゃになったままの頭を指さす。
「ふわふわです!先生だって同じようなパーマでしょ」
「ちげーよ。俺のはふんわり、お前のはどっから見てもクルクルだろ。誤魔化せてると思ってるだろうけど湿気があるときなんて、トイプードル並みだからな!」
誰にも言ったことはないけど、ツムの頭は湿気のバロメーター。
怒っているツムの頭をそっと撫でる。
「ツムのいいところはいっぱいある。自分なんか、なんて思うな。分かったな?」
「……はい」
口を尖らせて子どものように不満をあらわにしている。
小さくて可愛い、俺と同じイニシャルの女の子。
ツム、誰とも付き合ったことないのか?
ツムのいいところはたくさんある。
真面目に仕事をこなしてくれるし、子どもの相手も上手いみたいだし、内職もこうして黙々と取り組んでいる。見た目だって可愛い。
「俺はこのクルクルの天パ、好きだけどな」
ぐしゃぐしゃになったままの頭を指さす。
「ふわふわです!先生だって同じようなパーマでしょ」
「ちげーよ。俺のはふんわり、お前のはどっから見てもクルクルだろ。誤魔化せてると思ってるだろうけど湿気があるときなんて、トイプードル並みだからな!」
誰にも言ったことはないけど、ツムの頭は湿気のバロメーター。
怒っているツムの頭をそっと撫でる。
「ツムのいいところはいっぱいある。自分なんか、なんて思うな。分かったな?」
「……はい」
口を尖らせて子どものように不満をあらわにしている。
小さくて可愛い、俺と同じイニシャルの女の子。