極道一家のマヤ
「つーかまじほんとどっか行け」
ああ!?
「オレ、お前みたいな騒がしい女が一番キライ。」
シレっとした顔で言われる。
そのまま美都場はゴロンと、さっきまで私がいたはずの場所へと横になった。
どうやらここは、彼のとっておきの昼寝スポットだったらしい。
もはやこいつが美都場 嵐だとか、『嵐』のリーダーだとか、もうどうでもいい。
それよりも自分の怒りパラメーターがとんでもないことになっていた。
「言われなくても行きます!!さいなら!!」
そのまま屋上を後にする。
彼が私を呼び止めることはなかった。