極道一家のマヤ
―朝。
いつもと変わらず、学校までの道を歩いているときだった。
―ブオン、ブオン…!!
ブロロロロロロロ…!!
うっせえな…。
背後から聞こえるバイクの爆音に眉をしかめる。
どこの族だよ、なんて考えていたら、オレの横でスピードを落とす4つのバイク。
「よう、嵐」
「嵐おはよ~、相変わらずイケメ~ン」
「さすが、寝不足でもイケメンはイケメンだな」
「…寝不足は、体に良くないぞ」
あーうるせえうるせえ。