極道一家のマヤ
フッ…
やっぱりおもしれえ。
「言われなくても行くわ!!」
女はそう吐き捨てるなり、
「さいなら!!」
ズンズンと屋上の入り口のドアへと歩いて行く。
「ははっ」
その後ろ姿を見つめながら…
気付くとオレは笑っていた。
あんな言葉で、顔を真っ赤にして怒って…
素直なんだか単純なんだか。
なんか…
学校が楽しくなりそうだな。
そう思っている今日のオレは、やっぱりどうかしている。
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