極道一家のマヤ



不思議に思いながら顔を上げる。



ニッコリと可愛らしい笑みを浮かべながら、神名がこちらに手を差し伸べていた。





「嵐の女はオレの女同然だから」



「なに言ってんだお前」



「マヤちゃんよろしくー!」



「聞け」








「ど、どうも…」




フルフルと……神名の手を力なく握り返す。








これは…





本当に予想外。








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