極道一家のマヤ


いろんな感情が、ただただ入り混じって、グチャグチャになって…




今は何を言っても、無駄な気がした。








「…。」





神名につかまれている腕から、力が抜けていく。



それを察したのか彼は手を離した。





支えの亡くなった腕は…


空中をぶらりと、だらしなく垂れ下がる。







「行こう。もう次の授業始まる」



突然、口を開いたのは…春野だった。



「だな」



静かに賛同する綾瀬。








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