極道一家のマヤ
それで100%『嵐』に入れてもらえるかはわからないけど…試してみる価値は十分にある。
仲間にお願いされれば、美都場も少しは考えを変えてくれるかもしれないし…
「わかった…やる。」
私の言葉に…
「本当に…君みたいな子初めて」
神名はニヤッと口元に笑みを浮かべた。
まるで新しいおもちゃでも見つけたような…子供のように無邪気な、けどどこか不敵のこもる笑い。
彼の背後で、春野と綾瀬が小さくため息をついたことに…
私は気付かなかった。