極道一家のマヤ
弱い者を、『嵐』が仲間にしたがらないのは当たり前。
それでも、美都場の言葉には…
もっと深い何かが…事情がある気がした。
「美都場…」
「つーか、オレもう行くな」
私が口を開こうとするよりも早く、こちらに背中を向ける美都場。
「ちょ、待って…!まだ話が…」
「しつけえなあ」
未だ食い下がろうとしない自分に、美都場はピシャリと言った。
「言ってんだろ。お前を『嵐』には入れないって。
宮も斗真も、そして瑠偉も雪も…
誰もお前を認めちゃあいねえんだよ」