極道一家のマヤ
ほんの一時期は、「あの『嵐』に唯一気に入られた女」、もしくは「謎の転校生」として騒がれた私。
『嵐』の人と会話できるっていうのはまず不可能に近いらしく、理由はそれでみたい。
一体、今までの私たちのどこを見たら、「気に入られた」と解釈できるのか…
仲間に入れられなかった上、今では完全に拒否られてるっつーの。
視線すら合わせてもらえなくなくなったし…
まあ、それでか…その噂もすっかりおさまろうとしている。
私は『嵐』の人達との関わりを完全に失った。
だけど…
「ねえ、ちょっと~。ほんとに『嵐』とはなんでもないの~?」
…ある意味、得たものもあったみたい。