極道一家のマヤ
「そ…っか。」
私は頷いた。
それを見て、どこかホッとしたような笑みを浮かべる園田 桜。
「キレイな肌してるのにもったいないよ?気を付けてね」
冗談交じりに言うと、
「うん」
最初の時と変わらない笑顔が、そこにはあった。
「私のことは、桜でいいから」
笑顔で頷く私。
「私もマヤでいいよ」
今度はしっかりと握手を交わす。
制服の袖が、今度はめくれてしまわないように…
桜は左腕を押さえていた。