極道一家のマヤ



だけど…



「マヤ…?」



私が極道の娘だと知ったら…


杏奈も桜も、どう思うのだろう…。




極道の娘


それが原因で、前の学校では友達が全然できなかった。





「あ、ごめん。なんでもないよ!」



突然表情の曇った私を、桜が心配そうにのぞき込んでくる。



せっかくできた友達という存在…


失うのは…やだよ。





そのとき…



「あ」


次の授業の予鈴のチャイムが鳴る。







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