極道一家のマヤ



私の言葉に…桜の顔からふと笑みが消える。



初めて会ったときに気づいた、桜の左腕の痣。



『私、ドジだから…


よくケガとかしちゃうんだよね』



そうやって、頑張って笑うから…


最近までは、納得するふりをしてきたつもりだった。




けど…


もう、無理。限界だ。




痣はなぜか日に日に増えていき…


今では長袖の制服からはみ出すくらいにもなっていたのだ。









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