極道一家のマヤ
「タピオカ食べたい」
唐突とも言える舞の提案に、帰りに二人でコンビニに寄り、タピオカを買った。
「うわ、まずっ。やっぱさー、街のデパートの2階にあるあそこ、あそこで飲んだやつの方が美味しかったよねー」
「うん、あれは美味しかった」
なんて他愛もない会話をしながら、途中で舞とは別れた。
学校で舞といる時間は走馬灯のようにあっという間。
けど、明日の朝までの社家での時間は、通常の流れよりも5倍は遅く感じる。