極道一家のマヤ



自分の片腕にしがみついてくる桜の両腕を…



「…」

「マヤ!」


私は振り払った。


桜を傷つけてきたこいつらだけは、絶対に許さない…


そう決めた。



視線を再び目の前の倒れ込んでいる女へと向ける。


「ひい…!」


そして間髪入れずに胸ぐらをつかんでやった。





だって、そうでしょ?


桜は悪いことなんて何もしていないのに…


こいつらは理不尽な理由で彼女を傷つけてきたんだ。


だったら…こいつらにもそれなりの償いはしてもらわなきゃ気が済まない。







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