極道一家のマヤ
勢いよく屋上のドアがなぜか開き…
誰かが入ってきた。
瞬間、私は大きく目を見開く。
「え…」
屋上に姿を現したのは…
「てめえら…ここで何してんだ…?」
目に微かな怒りを滲ませた春野と…
「みと…ば…」
美都場のふたりだった。
なんで……このふたりが……
「マヤ…?」
私の存在に気づいた美都場の顔から…一瞬怒りの色が消えた。
だが、すぐに…
「てめえ…説明しろ」
「え…」
鋭い眼光が私を射抜く。