極道一家のマヤ
園田桜をいじめていた、『嵐』のメンバーになりたがっていた…
そんなことまでもうこの学校に広まっているんだ…。
私、完全にこの学校で「身の程知らずのバカで最低でイヤな女」じゃん。
道理で朝、周りからかなり冷たい視線で見られていると思った。
考え事してたから、そこまで気にすることはなかったけど…。
あの屋上で桜をいじめていた女たち…完全に自分たちのしてきた大罪を隠蔽する気だ。
私にすべてをなすりつけて…
私は杏奈だけには、すべてを話すことに決めた。
まずは、どうして私が『嵐』のメンバーになりたかったのか…
数十分後、事の経緯をすべて話し終えると…
「それ…本当なの?マヤが…あの社家の娘?」
さすがの杏奈もかなり驚いている様子。
「私、小さい頃に親の両方を事故でなくして…」
「それで、あの社家が唯一の血縁だったってわけ?」
「そうそう」
杏奈は軽そうだけど、こう見えて理解力が早いから助かる。