極道一家のマヤ
「だけど、血がつながってないってこともあって、あんまり上手くいってなくてさ…それである日、とうとう家を追い出されたの。
金は渡すから、ひとりで生きてけって…」
「え…」
私の言葉に…杏奈が固まる。
「それで決めたの。絶対に…こいつらをいつか見返してやろう、社家以上に強大な組織を作ってやろうって」
結果は失敗で終わったけどね…
「はあはあ、それで『嵐』の仲間になろうとしたわけね」
「見事にだめでしたけど…」
続いて屋上であった事のいきさつも順番を追って杏奈に説明していく。
「はあ!?なによそれえ!!」