極道一家のマヤ



―ガタッ


「杏奈?」


突然、席から立ち上がる杏奈。


「どこ行くの?」


「決まってんでしょ?あんたに罪をなすりつけた女どものとこよ。一発殴ってやんなきゃ気が済まないわ」


ええ!?


「ちょ、それ本気!?」


「当たり前じゃん」


本気で教室から出て行こうとする杏奈の腕を慌ててつかむ。


「杏奈!私は大丈夫だから!」






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