極道一家のマヤ


彼女を…あいつらのところへ行かせるわけにはいかない。


桜を集団でいじめ続け、終いにはその罪をすべて私になすりつけ噂を広めるような奴らだ。


杏奈が殴り込みなんて行こうものなら…仕返しだといわんばかりに何をしてくるかわからない。



それに…



「私は誤解を解きたいとか…別に思ってないし」


「マヤ…」


もう…いいんだ。


本当のことがどうだったにせよ…


美都場たちがあのとき私を疑ったのは、紛れもない真実なのだから…









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