極道一家のマヤ
「今のお前に悩む権利はねえ。早くそれをはめろ」
あの『龍』の総長に、こんなことを言われるなんて…
地味でなんの変哲もない私に、そんなこと言われる資格はどこにもないのに…それなのに、この人は…
こんな私でも仲間と認めてくれ、受け入れようとしてくれているのだろうか…
私はこの人の言う通り、何を戸惑っているのだろう。
『嵐』のことは、あきらめなきゃいけない。
社家のあいつらを見返すためにも…新しい道を進まなきゃいけないんだ。
目の前のこの人に…
私はついていこう…。