極道一家のマヤ



す、すごい…



あのふたりに、こんなズカズカと物事が言えるなんて…



美都場に関しては、クラスメートとはいえほとんど初対面に近いはずなのに…。





「な、んだよ、杏奈…」



「…。」



杏奈の勢いにおされたのか、戸惑いの声を上げる一条龍。



だが…それにさっきの怒りの色は感じられない。少し安心した…。



「…。」



美都場は軽く目を見開いて杏奈を見るだけで、何も言わない。



いや…正確には言えないでいるのか…



呆然とするふたりに杏奈は続けた。








< 443 / 581 >

この作品をシェア

pagetop