極道一家のマヤ
学校へ行く一通りの準備を終え…
―ガチャ
私はアパートを出た。
―トン、トン…
階段をゆっくりと降りていき…コンクリートの地面に足をつけたときだった。
「…っ!!」
ハッとして背後を振り返る。
「…。」
気のせい…か。
一瞬…本当に一瞬だけど、視線を感じた。
ま、まさか…
「ス、ストーカーとか…?」
って、いやいやいや。
こんなのストーカーする物好き、そうそういないでしょうに…。
っていやいやいや!!(2度目)1人くらいはいるよね!!
なんて、どうでもいいことを自問自答していたそのときだった。
―ガシ!