極道一家のマヤ
私が住所を教えたから、美都場がここに来れたってのはわかる。
だけど、根本的な問題はそこじゃなくて…
「わ、私のアパートの近くにでも…何か用事…?」
なんで、美都場がここにいるのかってことなんだけど…
瞬間…
「そんなじゃねえよ…」
決まり悪そうに私から視線をそらす美都場。
「お前と一緒に学校行くために決まってんだろ」
だがすぐに、そんなことをボソリと言った。
「え…?」
私と一緒に…学校に行くため…?
美都場の言葉に、私は大きく目を見開く。