極道一家のマヤ



「オレからのメールは3秒以内で返信するように」



鬼だなー、おい。



「ごめん。それはちょっとムリ…」



なんてしょうもない会話をしながらも、私たちは学校へと向かった。










「なあ…」



肌寒い風が吹き、髪の毛を揺らす。



季節はすっかり秋に移り変わろうとしていた。



「ん?」



不意に聞こえた隣からの声に、私は顔を上げる。







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