極道一家のマヤ
―ガバッ!!
「!?!?!?」
突如、体に覆いかぶさる何か……
「『嵐』の仲間入り、おめでとー!!」
その「何か」の正体は……なんと、神名宮だった。
な……なんで神名宮が私に抱き着いて……!?
激しすぎる事の展開に頭がついていかない。
そんな私たちに近づく、数人の影……
「宮、マヤちゃん困ってるぞ」
「ってか、まだ『嵐』の仲間って決まったわけじゃなくね?」
「……。」
……春野斗真に綾瀬瑠偉、雪村真の3人だった。
入学式以来の、懐かしい顔ぶれ……。
どうしてまた、私はこのメンバーたちに囲まれることとなっているのか……呆然としていると、口を開いたのは春野だった。
「嵐から、昨日の夜大方の話は聞いたよ。マヤちゃん……『龍』か『嵐』、どっちに入るのか2週間までに決めなきゃいけないんだって?」
「え……」
私は目を見開く。