極道一家のマヤ
マヤが、相当強い?
それでお兄さんは、協力をほかの極道組織ではなくマヤに?
いやいやいや
絶対ありえない。
地味でなんの変哲もないあの子に……
そんなこと、ありえない。
「とりあえず……マヤの身に危険が迫っているのは間違いないな」
美都場くんのその言葉に、私はハッとして顔を上げる。
わからないことは、たくさんあるけど……
マヤに危険が迫りつつあるのは、なんとなく感じる。
「ねえ……私たち、どうしたらいいの?」
どうしたら、マヤを守れんの?
「バーカ。決まってんだろ」
不安げな声を漏らした私に……
「え?」
美都場くんは、不敵にも微笑んだのだった……。