極道一家のマヤ
夜……
社家では、早速定例会議が行われていた。
初めての、家族の話し合い……
まさか、自分も参加してもらえる日が来るなんて……
「あの……透哉」
時間は、とっくに深夜零時を上回ろうとしていた。
「これから川崎組とは、どう対抗していくつもり?」
「ああ……」
こうして家の者全員を集めたということは、透哉の頭の中で川崎組への対抗方法は既に決まっているのかもしれない。
案の定、透哉それを……ゆっくりと語り出したのだった。
「日に日に、仲間がどんどん減っていく。これ以上社家の戦力が減る前に……すぐにでも、こっちから川崎組の屋敷に乗り込もうと思っているんだ」