極道一家のマヤ



「お前ら絶対に気を抜くんじゃねえぞ!!」


そう遠くはない所で聞こえる透哉の声。


「おらあああああああ!!」


ひとりの男がものすごい形相で襲い掛かってきた。


それをヒョイと軽くかわし、背中に蹴りをおみまいしてやる。


「おわ!?」


その拍子によろめいた男は他の仲間にぶつかり、更なる余計な被害。


「くそっ、女がなめやがって・・・!!」


それを見ていた別の男が、鉄の棒を私に向かって大きく振りかざしたときだった。





―ドカッ!!






< 551 / 581 >

この作品をシェア

pagetop