極道一家のマヤ
「お前ら絶対に気を抜くんじゃねえぞ!!」
そう遠くはない所で聞こえる透哉の声。
「おらあああああああ!!」
ひとりの男がものすごい形相で襲い掛かってきた。
それをヒョイと軽くかわし、背中に蹴りをおみまいしてやる。
「おわ!?」
その拍子によろめいた男は他の仲間にぶつかり、更なる余計な被害。
「くそっ、女がなめやがって・・・!!」
それを見ていた別の男が、鉄の棒を私に向かって大きく振りかざしたときだった。
―ドカッ!!