極道一家のマヤ
川崎・・・
この男が、社家の仲間半分、そして東次郎と律子に致命傷を負わせた・・・・・・悪魔な男。
絶対に許さない。
「あんたを・・・殺してやる」
ゆっくりと立ち上がる。
目には、これ以上なく怒りの花を宿しながら・・・
こいつがいなくなってしまえば、もうこの組に命令を下すものはいない。
社家は傷つかなくてすむんだ・・・
フラフラと立ち上がった私を、川崎がニヤニヤしながら見下ろす。
その虫唾が走る顔面に一発、拳でも叩きつけようかと思ったときだった。
―グラ・・・
「え・・・」