極道一家のマヤ
「なんだ・・・?」
突如響き出した、大きな爆音のような音。
とどめをさそうとしていた川崎の手がピタリと止まる。
この空気を吹かせるような音・・・
遠くから聞こえているはずなのに、とても大きい・・・
こっちに近づいてきてる?
「一体なんだ!?」
ナイフを片手に怒りを露わにする川崎と、頭から血を流す私がある方向へと視線を向けたのは・・・・・・ほぼ同時だった。
それは大きな大きな窓の外・・・。
私は、
「え・・・」
自分の目を疑った。