極道一家のマヤ



「家を出て行きな」




「え…?」







言葉の意味を理解する間もなく…




―バサッ!!




「…っ」




何かを投げつけられる。







反射的に伏せた視線の先には…




通帳。



それも、ありえないくらいの額が振り込まれた…








「社家と…縁を切れってことですか…?」




震える私の問いかけに…










「そうだよ」




律子は迷いもなく、平然と答えた。


















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