極道一家のマヤ
私は決めた。
社家とは一切縁を切ると同時に、学校を転校することも…
転校なんて簡単だった。
編入試験なんて受けなくても、律子からもらった金の一部を使えば学校を変えることくらい容易なこと。
場所も通っていた桜華高校とはかなり離れた学校を選んだ。
理由は簡単。
地元の他の高校では、すぐにあの社家の娘だとバレてしまうからだ。
私が転校する目的は、社家以上に大きな組織を作るため。
社家の肩書があれば、確かにある程度の大きな組織は作れるだろう。
そこらへんの不良に声をかければ、きっと喜んで集まってくる。
なんせ、世界№1の極道の娘とチームを組めるのだから。