Last love〜君と最後の時〜
その日までさよなら
…………………………………
目を覚ますと私は、真っ白で何も見えないところにいた。
ここはどこ?
あぁ、私はもしかして…死んじゃったのかな。
[里桜……]
誰か、私を呼んだ?
[里桜…!]
え…この声…。
春斗…?
「里桜!!」
後ろからギュッと誰かに抱きしめられた。
それは…。
「春斗……」
半年ぶりに逢う、大好きな人だった。
だけど…。
「里桜…こんなところに来ちゃいけない」
「え…だって…」
「なぁ、俺…手紙に書いたよな?
"何十年かあと、里桜がこっちの世界に来たら、もう一生離さない"ってさ。
何十年かあと、だよ。
俺、こんな早くお前と逢うつもりなかったんだけど」
「ごめんなさい…」