Last love〜君と最後の時〜
"わ、大崎さんだ…"
"古賀くんと付き合ってるくせに、木原くんのことまで狙ってるの!?"
"大崎って、そういうやつだったのか…"
みんなが口々に勝手なことを言い出す。
すると。
「リオ!!!」
「優花…!」
「違うよね!?リオは…木原くんのこと、別に好きとかじゃないんだよね…?」
「うん!私の好きな人は、春斗だから…!絵理沙たちには、前にかっこいいよね!とか、話してただけだから…本当に好きとかじゃないよ…」
優花…わかってくれるかな?
「だよね…だって、リオにはイケメン彼氏くんがいるもんね!」
「イケメンって…」
まあ、間違ってはないけど。
私と優花が、特に喧嘩などもすることなく、話しているところを見たら、廊下に集まっていた人たちは、
"なんだ、違ったんだ"
"絵理沙たち、デタラメ言ったんだ?"
"なーんだ、つまんない"
などと言って、去って行った。