Last love〜君と最後の時〜
「あのさ、里桜…」
「ん?どうしたの?」
「俺さ…。すげぇ馬鹿みたいだけどさ…。里桜に話があるって言われたとき…正直別れ話なんじゃないかとか、思っちまったんだよ」
「ほぇ?」
思わず、間抜けな声が出てしまった。
…えええっ!?
は、春斗がそんなことを思ったの!?
「俺、里桜のこと好きだから…すげぇ不安になる。信じてるけど…いつか、離れなきゃいけなくなるのか…ってさ…」
春斗…。
私のこと…そんなに想っててくれるの?
「ごめんね。不安にさせないようにするから…」
今日は、私から抱きしめた。
少し驚いている春斗の頭を撫でる。
こんなに不安になるのも、
こんなに切なくなるのも、
こんなに泣きたくなるのも、
こんなに愛おしく思うのも、
全て、君が好きだからなんだね。