天然彼女とイケメン君
あぁ、玲音くんてほんとに優しいんだ。


飛びっきりの笑顔で話しかけてくれて、助けてくれて。



誰よりも優しいんじゃないかなって思うくらい。

勇気を出して言ってみよ。



「れ、玲音くん!ありがとう」



まだ誰も話さない教室にあたしの声が響く。



あ…なんか気まずい…。


でも玲音くんはすぐに返事を返してくれた。





「いーえ!てか、びっくりさせちゃったよね、ごめんね?」



「大丈夫だよ?ほんとにありがと」



「ね、美亜ちゃん。ちょっと抜けよ」






そう言った玲音くんはあたしの返事を待たずにあたしの手をひいて教室を飛び出した。
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