天然彼女とイケメン君
少し走って屋上へ。



「玲音くん!?どしたの?」


「いきなり走ってごめん!ちょっと抜けたくなって」



「そっか!」




「さっきはほんと、びっくりさせてごめんな?」


そう言って玲音くんは、あたしの頭を優しく撫でる。




「いやいや、ほんと大丈夫だから!謝らないで、ね?」



「うん。あー…俺、放課後にしようとしたけどやっぱ無理。我慢できないわ」




ん?話のことかな?





「俺さ…お前のこと好き」


…へっ?…え?



「ほぇ?あたしも好きだよ?玲音くんのこと」




「やっぱか…。美亜ちゃん天然だもんな…。んーと…友達としてじゃないよ?恋愛の方ね」


ほぇ?え?えぇっ!?



れ、れ、玲音くんがあたしを!?



信じられない…。



「それ…ほんと、ですか?」



「ほんとですよ?…美亜ちゃん、良かったら俺と付き合ってください」
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