天然彼女とイケメン君
功太くんの顔にだんだんと近づく。




「美亜ー、遅くなってごめ…。何やってんだよ」


玲音っ…!



「いや…違っ!これはっ…」



「今美亜に聞いてない。美亜が悪くないの分かってるから、な?」



そう言って微笑む玲音。


こんな時まで優しいんだね。



玲音のこーゆーとこに惚れたんだ。




「お前さ、どうせ美亜に、キスしねぇとなんかするとか言って脅したんだろ?それくらい分かんだよ」




「さすが…黒崎先輩」





前、クラスの男子に怒った時よりももっと低い声。




「お前調子のってんなよ!美亜が怯えてるの分かってて脅したんだろ!?ふざけんなよ」




あたしの為に怒ってくれる玲音。



あたしはやっぱり、玲音じゃなきゃダメだよ。





「相沢先輩の震えてる姿、可愛かったですよ?ね、先輩」




怖いっ…よ。
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