天然彼女とイケメン君
HRが終わり、自由時間になった途端、男子があたしの机の回りに来た。



やっ…どうしよ…。



「ねぇ、相沢さん!俺のこと知ってる?てか美亜ちゃんて呼んでいい?」

「あ、俺も美亜ちゃんて呼びたい!いい?」



どうしよ…なんか…すごくしつこい…。


「あの…申し訳ないですが…」



「えー、いいじゃん」



やばい、しつこすぎる…。


なんか怖いよ。





そんな時、誰かがあたしの後ろにきた。


後ろを向く暇もなく、上から玲音くんの声が。



「ねぇ、君たち。美亜ちゃん嫌がってるの分からない?それに少し震えてんじゃん。美亜ちゃんの事想ってんだったらもっとやめてあげなよ」




いつもよりは少し低い声。


その声にみんな驚いたのか、教室はしーんと静まり返る。




男子は怯えてる人もいる。
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