恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
不倫している私は、寛の幸せを羨む正当な理由も無ければ、祝福する資格すらないように思う。

実際、最近幾郎と寝る気になれない。
もっと言えば、食事に誘われることすら億劫だ。

寛の婚約を知ってから、その兆候ははっきりした。


「終わりにしなきゃ」


不毛な恋は。
時間を無駄にする趣味なんかない。

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