恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
会社から徒歩5分。
チェーンの居酒屋の前に着く。
「ここ覚えてる?」
「同期会ってーとココが多かったよな。なんでだっけ?」
「入社式の日、最初に飲んだのがここだったから。たぶん、そんな理由だよ」
「そっか」
「ここで初めて乾杯したね」
「……ああ」
私がまた歩き出したのを見て、寛は面食らったようだ。
用事はここじゃない。
寛は私の後をついてくる。
「ここは?覚えてる?」
私が次に止まったのは裏路地に入った終夜営業している喫茶店だ。
古くて居心地のいい常連ばかりの喫茶店。
「一課に配属になった頃、よく来たよな。二人で」
チェーンの居酒屋の前に着く。
「ここ覚えてる?」
「同期会ってーとココが多かったよな。なんでだっけ?」
「入社式の日、最初に飲んだのがここだったから。たぶん、そんな理由だよ」
「そっか」
「ここで初めて乾杯したね」
「……ああ」
私がまた歩き出したのを見て、寛は面食らったようだ。
用事はここじゃない。
寛は私の後をついてくる。
「ここは?覚えてる?」
私が次に止まったのは裏路地に入った終夜営業している喫茶店だ。
古くて居心地のいい常連ばかりの喫茶店。
「一課に配属になった頃、よく来たよな。二人で」