恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
私は立ち上がり、ドアまで歩み寄る。
「安田?」
言いながら開けると、やはりそこにいたのは安田未衣奈だった。
寛の婚約者のこの子は、私の大学の後輩でもある。
在学中に交流があったわけじゃないけれど、学内キャリアセンターを通じて入社試験のアドバイスなんかをしたっけ。
無事入社してきた安田は、それからすっかり私になついて、可愛い後輩のひとりだ。
今日も安田は、カフェオレ色の明るい髪をふんわりカールさせ、もう夜なのに隙のないメイク。
爪の先やスカートの裾にまで、女子らしさが漂っていて、彼女が社内一の美人というのは言い過ぎではない。
「上杉先輩……すみません。まだ、お仕事中だと思ったものですから」
「大丈夫、もう私と寛しかいないから。……おい、寛!安田来てんよ!」
「え?未衣奈?」
「安田?」
言いながら開けると、やはりそこにいたのは安田未衣奈だった。
寛の婚約者のこの子は、私の大学の後輩でもある。
在学中に交流があったわけじゃないけれど、学内キャリアセンターを通じて入社試験のアドバイスなんかをしたっけ。
無事入社してきた安田は、それからすっかり私になついて、可愛い後輩のひとりだ。
今日も安田は、カフェオレ色の明るい髪をふんわりカールさせ、もう夜なのに隙のないメイク。
爪の先やスカートの裾にまで、女子らしさが漂っていて、彼女が社内一の美人というのは言い過ぎではない。
「上杉先輩……すみません。まだ、お仕事中だと思ったものですから」
「大丈夫、もう私と寛しかいないから。……おい、寛!安田来てんよ!」
「え?未衣奈?」