恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
3章
どうして
土日を挟んで、週明け月曜日。
私は何事もなかったように仕事をしていた。
今日は午前中は課内会議、その後も社内処理が今日の主な業務になりそうだ。
「じゃ、これもう発注かけちゃって」
私はひとつ下の営業事務、原西さんに発注内容を渡す。
原西さんは
「ハイ」
と返事をし、新人の大川さんに教えながら発注書を作っていく。
私たちのチームは今、女子三人しかデスクの島にいない。
男性三人は会議後、それぞれ仕入先にコスト面で話をつけに出かけていった。
「一息いれながらやってよ」
私は二人の前にチョコレート菓子をひとつずつ置く。